吸収

Simcyp Simulator を用いた薬物吸収のシミュレーション

Simcyp® Simulator に搭載されるモデルは、経口・経皮・経肺吸収のシミュレーションを可能にします。

経口吸収

多くの医薬品において、経口投与型の薬物輸送が投与経路として選択されています。そのため、開発の前臨床段階において、多くの新規化合物の重要検討課題は、消化管吸収速度および程度です。そして、これらの特性は薬剤自体の物理化学的特性、剤型、および患者の生理学的特性に依存して決定されます。

ADAM モデル (Advanced Dissolution, Absorption and Metabolism)

ADAM は Simcyp Population-based ADME Simulator に搭載される生理学的メカニスティックモデルの1つであり、物理化学的データおよび in vitro データに基づいて、ヒト経口製剤のバイオアベイラビリティの変動を予測します。

ADAM モデルには、胃内容排出時間・腸管/結腸通過時間・腸肝循環・消化管表面積・部位別の腸管透過性・腸細胞の血流量・部位別の内腔 pH を含む、吸収に影響を及ぼす生理学的因子が組み込まれています。また、経口吸収に対する食事の影響評価にも対応しています。

剤形・溶出

薬剤が吸収される前に、カプセルまたは錠剤が崩壊し、薬剤が粒子から溶出することが必要になります。ADAM モデルでは、多様な固形製剤 (大型錠剤・速放性・腸溶性・放出制御/徐放性製剤) に関する投与後に発生する上記の過程を pH の影響を必要に応じて考慮しながらシミュレーションします。溶出速度は、管腔液量・力学的動態・部位別の溶解度を考慮するWang-Flanagan モデルに基づいて予測されます。さらに、溶液の沈殿も考慮することができます。

経皮吸収

Simcyp の経皮吸収モデルは、Shatkin-Brown モデルの修正に基づいています。このモデルは基質や阻害剤の投与に適用することが可能です。膜透過定数・拡散/分配係数は、物理化学的データに基づいて算出されます。

皮膚は、角質層と生きた表皮・真皮の異なる2層から構成される2-コンパートメントモデルと見なされます。各皮膚層の厚さおよび層内の脂肪量および関連する個体間変動も含まれます。このモデルには、局所的な血流量の変動も組み込まれます。

Simcyp Simulator では、投与部位として、男性・女性両方の被験者に対して5箇所から選択することができます。

経肺吸収

Simcyp Simulator は全ての基質や阻害剤の経肺吸収を1次吸収モデルを用いて表現します。このモデルでは、完全な生理学的薬物動態 (PBPK) モデルや1-コンパートメントの分布モデルと組み合わせて使用することが可能です。

投与計画を設定する際、ユーザーは吸引される投与量の割合を指定します。残りの投与量は服用されると仮定されます。吸引された薬物は直接肺に移動し、そこで吸収がシミュレーションされます。服用された残りの薬物は消化管に移動し、そこで Simcyp の経口吸収モデル (1次、CAT、もしくはADAM) に基づいて経口吸収のシミュレーションが実施されます。

Simcyp Simulator についての詳細は、以下の項目を参照してください。

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